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2021年 11月 12日(金)配信【校友会メルマガ】ビジネスアイデアコンテストで応用生命科学類1年の霜野さんがグランプリ校友会賞を受賞
大阪府立大学校友の皆さま、はばたきあらむです。
秋が深まり、ずいぶん日が短くなってきました。大学キャンパスの木々も次第に色づき、処々できれいな風景が見られます。
さて、毎年秋の恒例となったビジネスアイデアコンテストが11月3日に開催されました。校友会からグランプリ校友会賞(副賞10万円)を提供しており、校友会長が審査員の一人としてコンテストに参加しています。当日は、予選を通過した10件のアイデアのプレゼンテーションがあり、グランプリ校友会賞は生命環境科学域 応用生命科学類1年の霜野真佑さんが受賞、会場およびZoomでの参加者の投票によるオーディエンス賞とダブル受賞となりました。アイデアのタイトルは「廃棄野菜を取引できるマッチングアプリ ~フェアトレードでフードロス削減~」。規格外のために廃棄されている野菜を何とかしたい、生産農家を救いたいとの考えをベースに、ビジネスとしての可能性を具体的に検討されたことが評価されたようです。若い皆さんのアイデアをもとに、大きなビジネスに発展していくことを期待しています。
その他の受賞者などについては、以下の大学サイトをご覧下さい。
また、先週ご案内したオンライン中もず会(東京同窓会主催)が、11月9日(火)夕方に開催され、約40名の方にご参加いただきました。今回は、卒業生お2人より、ものづくりにかかわるお話で、外からみるだけでは分からない広範囲かつ深い話題で大いに盛り上がったそうです。
今後の開催も、メルマガでご案内してまいります。
それでは、今週も母校(母港)のニュースなどをお届けします。
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★トピックス
(1)10秒で紅茶が新型コロナウイルスの感染力価を10万分の1に減少
(2)世界初 主要イヌアレルゲンCan f 1の立体構造が明らかに! イヌアレルギーに対する低アレルゲン化ワクチン開発に向けた大きな一歩!
★これからのイベント
(3)〈オンライン〉第5回 三大学留学生日本語スピーチコンテスト
(4)関西宇宙イニシアティブ 第70回KaSpI宇宙セミナー 「ひろがり」の設計開発と現在までの運用
★大学の動き・学生の活動・卒業生の活躍・その他
(5)今週のフェイスブック、Facebook、Twitter
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★トピックス
■(1)10秒で紅茶が新型コロナウイルスの感染力価を10万分の1に減少
生命環境科学研究科 獣医学専攻 教授/アジア健康科学研究所 所長/大阪国際感染症研究センター 所長 山崎 伸二、大阪大学 大学院 薬学研究科 教授 中川 晋作と三井農林 株式会社(以降 三井農林社)の鈴木 壯幸らの研究グループは、三井農林社の製品である「紅茶ティーバッグ抽出液」や「粉末紅茶溶液」、「粉末緑茶溶液」の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する抗ウイルス活性について調べました。その結果、「紅茶ティーバッグ抽出液」や「粉末紅茶溶液」、「粉末緑茶溶液」が新型コロナウイルスの感染力価を下げることを見出しました。「紅茶ティーバッグ抽出液」は通常の飲用濃度の半分でも10秒間でSARS-CoV-2ウイルスの感染力価(解説)を10万分の1に、減少させることができました。紅茶を飲むことで飛沫感染のリスクを低下させる可能性を示したものであり、COVID-19の制御に役立つことが期待されます。
■(2)世界初 主要イヌアレルゲンCan f 1の立体構造が明らかに! イヌアレルギーに対する低アレルゲン化ワクチン開発に向けた大きな一歩!
生命環境科学研究科 乾 隆 教授、中辻 匡俊さん(2017年度 博士後期課程 修了)、および杉浦 慶亮さん(2017年度 博士前期課程 修了)らの研究グループは、独立行政法人 国立病院機構 相模原病院 臨床研究センターの福冨 友馬 医師との共同研究により、近年増加傾向にあるイヌアレルギーにおける主要アレルゲンであるCanis familiaris allergen 1(Can f 1)の立体構造をX線結晶構造解析により、世界で初めて明らかにすることに成功しました。また、このCan f 1の構造を用いて、アレルギーの原因であるヒトIgE抗体が結合するCan f 1内のエピトープを予測し、その予測部位にアミノ酸変異を導入することにより、ヒトIgE抗体との結合能を低下させた変異型Can f 1の作製に成功しました。この変異型タンパク質は、イヌアレルギーの治療において、アナフィラキシー誘発活性を低減させた「低アレルゲン化ワクチン」開発の候補タンパク質となる可能性があります。
★これからのイベント
■(3)〈オンライン〉第5回 三大学留学生日本語スピーチコンテスト
本コンテストでは、大阪府立大学・大阪市立大学・関西大学で学ぶ留学生2名ずつ・計6名が、「他文化との交流体験」をテーマに5分のスピーチを行い、その内容や表現力などを競います。
【開催日】 2021年11月21日(日) 14時~16時
【開催場所】 オンライン Zoom
■(4)関西宇宙イニシアティブ 第70回KaSpI宇宙セミナー 「ひろがり」の設計開発と現在までの運用
一年半ぶりにKaSpI宇宙セミナーを開催します。大阪府立大学の学生たちが主体となり開発した超小型衛星「ひろがり」は、今春打ち上げられ、現在も軌道上の衛星と交信が続けられています。設計開発と運用に携わった小型宇宙機システム研究センターのメンバーにお話を伺います。
【講演】「ひろがり」の設計開発と現在までの運用
【講師】西尾 圭太さん、西部 諒さん(大阪府立大学 小型宇宙機システム研究センター 学生)
【開催日】 2021年11月24日(水) 18時~20時
【開催場所】 I-siteなんば
★大学の動き・学生の活動・卒業生の活躍・その他
■(5)今週のフェイスブック、Facebook、Twitter
【りんくうだより】11月2日(火)りんくうキャンパスにおいて動物慰霊祭が執り行われ、動物のオーナー様、獣医学に携わる教職員・学生が、慰霊碑に献花を行いました。慰霊祭は獣医臨床センターにて亡くなった動物達の死を悼むこと、獣医療をはじめとする生命科学の教育・研究に大きく貢献した動物達に感謝をすることを目的に毎年執り行われています。動物福祉の精神に則って動物実験をすること、動物実験に代わる代替法の開発を進めること、そして獣医療の高度化を進め、多くの命を救うために尽力することを改めて誓いました。
【高専だより】11月3日(水)、2021年秋の叙勲受章者の発表があり、大阪府立大学工業高等専門学校の髙岸節夫(たかぎし せつお)名誉教授が瑞宝小綬章を受賞されました。
【From ミチテイク・プラス】2022年4月開学の大阪公立大学に、農学部および農学研究科が新設されます。そこで各専攻の先生方にご推薦いただいた在学生の方々に、寄稿文を依頼させていただきました。(以下の3名の方々です)
生命環境科学域 応用生命科学類 生命機能化学課程 生物物理化学研究グループの永田 遥菜さんからの寄稿文をご紹介します。元々、世界の食糧問題に関心があり、一年生の時に受講した「生命環境科学概論」で、遺伝子組み換えによりビタミンやミネラルなどの栄養価が高くなるよう、品種改良されたお米「ゴールデンライス」に興味を持たれました。身近な食物を改良することで、世界で栄養不足に苦しむ多くの人を救う可能性をもつバイオテクノロジーの影響力に魅了され、生命機能化学課程を選択されました。
生命環境科学域 応用生命科学類 生命機能化学課程 生理活性物質化学研究グループの斎藤 悠晟さんからの寄稿文をご紹介します。子供の頃から植物や動物などの自然が好きだったことや、高校化学が得意で自然界において、繰り広げられる生命現象を化学的な視点から学ぶことに高校生ながら大きな魅力を感じられ生命機能化学課程を選択されました。
生命環境科学域 応用生命科学類 生命機能化学課程 発酵制御化学研究グループの遠藤 芙奈さんからの寄稿文をご紹介します。もともと医薬品や食品などの分野にご興味があり、生命機能化学課程の時間割を見た際「発酵」「酵素」「代謝」など面白そうだと思う言葉が並んでいて、こんな授業を受けてみたいと思われ生命機能化学課程を選択されました。
卒業生・校友のみなさまに「府大の今」をお伝えする「校友会メルマガ」を今後もどうぞお楽しみに。ご意見ご感想もお待ちしております。
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公式ツィッター: https://twitter.com/OPUalumni
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